2008年 03月 30日
MI SEÑOR という名のおっちゃん |
この写真は私が働いているレストランの前にある広場の写真(レストランの2階から撮影したため、窓わくが若干邪魔ですが)。
この広場、実はあやしいホームレス系の人たちのちょっとしたたまり場になっているのです(写真の左の方にいる人たちがそのテの人たち)。
で、この広場に昼も夜もいつもいるおっちゃんがいて、私たちは彼を「MI SEÑOR(ミ・セニョール、うまく訳せませんが、私の主人といった感じでしょうか)」と呼んでいます。
この名前の由来は、以前私たちのレストランの責任者をしていた人のことを、このおっちゃんが「MI SEÑOR!」と言って慕っていたことから(決して私たちが彼のことを「MI SEÑOR」と思っているわけではありません)。
このおっちゃん、どこで仕入れてくるのかわからないのですが、いつも酔っぱらっている!いつもできあがっている!
どこかで拾って来たのか、ワインの入ったボトルを片手にしていることもあれば、なけなしのお金で購入したと思われる(か、これも拾って来たのか)、50 centimo(日本円で75円くらい)とかで売っている料理用の紙パックに入ったワインを片手にしていることもあります。
でもこのおっちゃん、仲間うちでもみあいになることはあっても、私たち一般人には特に害を及ぼしません。逆にたまに手助けしようとすることもあります(ずいぶん前のことですが、ゴミを捨てようとしていたときにこのおっちゃんがよたよたしながら近づいて来たのでビビって逃げてしまったことがあるのですが、後で聞いたら本当は私の手伝いをしたかっただけのようです)。
それからこのおっちゃん、見ている分にはかなり面白いんです。
例えば、いきなり太極拳みたいなポーズをした後に地面に仰向けになったり、誰もいない相手と話をし始めた後に一人で抱擁のポーズをとったりだとか、まあ、自分の世界に入っちゃっているんでしょうね。
3日くらい前のこと、同僚のAが「広場に倒れている人がいる。はっきり見えないけれど、たぶんMI SEÑORだと思う」と言っていたので、さっそく見に行ってみることに。
倒れている人の周りには救急隊が、そして救急車が。
しばらく様子を見ていたのですが、どうやら意識がなさそうでした。
でも点滴がつながっていたので、たぶんまだ無事だろう。
そしてやっぱりそれはMI SEÑORでした。
とうとうか。
たいして食べ物も食べていないだろうし、あれだけ飲んでいたら、そりゃあ倒れるよね。でも今まで少なくとも2、3年はこの広場にいてこの状態で生きてきたわけで(
これはこれですごいことだけれど)、まだ行けるだろう、と思いたい。
別にお友達なわけでもなく、彼と話をするわけでもないのですが、かなり強烈なキャラクターで存在感があったので、少し心配になっています。
救急車で運ばれて3日くらい経ちますが、まだ彼は広場に戻って来ていません。
無事だといいのですが。。。
by momo8175
| 2008-03-30 19:55
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